プロボイ クリエイティブ・ディレクター石田氏による、
開発の思い出や日常の色々なことを日記形式で紹介はこちらでご覧になれます。
http://blog.livedoor.jp/noritakaishida/
その中から「EXP5000MR」に関する記事を抜粋して掲載しています。


EXP5000MR

【EXPECTATIONSとは】
EXPECTATIONS(エクスペクテーション)=遺産という高貴な名を冠する、純国産にこだわり続ける時計ブランド[GSX]の最上位ライン。職人のハンドメイドに多くの部分を託するこのラインは、生産量も極めて少量である。(平均月産が20本前後)

【EXPECTATIONSラインナップ】
EXP1000(完売)
日本製ハンドメイド・ケース+スイス「デュボア・デプラ」社製 クロノグラフ・ユニット

EXP5000

シチズンの超複雑(コンプリケーション系)ユニットを使用し、
最高品位のステンレスを使用したハンドメイド・ケースに 仏「カミュユ・フォルネ」社製の
アリゲータ・ストラップを合わせたシリーズ。

EXP9000
セイコーがクレドール・ブランド等に使用する国産高級ムーブメントを
使い、ハンドメイドでつくられる国内最高峰品位のモデル。
EXP“富嶽”-fugaku
夢の「12振動」ムーブメントをつんだ、K18ピンク・ゴールド・ モデル。
840万円(税込)。時価。年間生産2本が限界。

【EXP5000MR
EXP5000シリーズはシチズンの最高峰クォーツであるミニッツリピーターを搭載し、国内ですべての生産を行っている。既にリリースされている5000GT(グランツーリスモクロノ)は、ムーン・フェイズを含むグランドコンプリケーション・ユニットを搭載。続いて今回のEXP5000MR(ミニッツリピーター)がリリースされた。
5000MRは、5000GTの多岐に渡りこだわりにこだわった仕上げと、高品質な素材も全てそのまま同じで、12万円(税別)というリーズナブルな価格設定。
バリエーションは2種。広告モデルの白文字盤と、時計好きにはたまらないブラウン文字盤。

【SEXYなブラウン・モデル】
クリエイティブ・ディレクタ-石田の今回のこだわりは、ブラウン・モデル。特に、ストラップと文字盤(ダイヤル)の茶の色と質感のマッチング。この価格だから出来たカラーリングの冒険。長年の企画であった、大人の男のためのブラウン・モデルの実現。葉巻(シガー)を意識したエロいブラウンを、文字盤のギラつきで表現。Gパンや茶の靴、茶ベルトに良く合うブラウン・モデルは、高度なコーディネイトをサポート、通な時計選びに断然おすすめカラー。

【デザイン・テーマ「点と線」】
線とはストラップの横線(タケフ)」、「ケース横の縦の線(エンタシスを意識したエッジング)」、そして「文字盤の縦線(コート・ド・ジュネーブを意識した)」が三次元で「丸い(点)」ケースで交わるということ。文字盤の上には、12個の1時から12時までを表示する夜光の点があり、秒の丸、月などをあらわす丸があり、曜日・アラームなどをあらわす丸(扇)、24時間をあらわす丸(小さい扇)が点在する。各針にはひとつずつ「丸」を意識させる。複雑なのに整然と見せることで「シンプル」だが複雑であることを意識させた。反面、ラグ(ストラップをつける足)とベゼルはまるで軟体動物のようなヌルッとした感触を表現した。ここではプラチナを塗装していることが生物感をだすことに成功している。扇のデザインは時計の業界では「レトログラード」と呼ばれるが、それは技術的に「針が飛んで戻る」という面白いことだけで配置したのではなく、本来ならば円にすることでもまかなえるが、それだと文字盤がごちゃごちゃになってしまうことなどを考えた結果でもある。また、扇であるが、そこには時計からはみ出した空間に円を感じさせることでもある。実際、四角い時計に利用することで、時計を穏やかに見せることも可能だ。高級時計ではたまに見受けられる手法である。

【価格について】
価格は初期生産価格です。GSXは初期生産価格を設定していて、初期購入のお客様が安く購入ができるようにしています。GSXの特異な販売方法では、大量生産ができないため、初期にかかるコストを早期に削減する事を念頭に入れています。通常の商品は、逆にセールを行うことで、コストを削減しますが、それだと予約をいれてくれたりした、早い段階の購入者は損する事態になります。それを回避する努力がGSXの早期価格設定です。よって、発売開始半年後には、価格改定の可能性がございます。