
2005年06月11日(土) NEW MODEL SMART no 58 JAPAN

新作のスマートは、あのJUS02を彷彿させるもの。
JUS02はストリート系、いわゆる裏原宿のデザイナー「カッツ平野」がデザインしたもので、Tシャツ感覚でデザインをした。
本当はダメージっぽくやりたかったけど、自分たちでダメージをつけないとできないということで、当時はやめた。
時計は緑は売れないという定説があって、やっぱり売れなかった。
確か200本くらい作ったけど、ぜんぜん売れなかったよね。
というか、スマートもまだまだぜんぜん知名度なくて、当時の人気はGSX500シリーズと300シリーズで、700シリーズが売り切れてたという感じだったから、はっきりいってデジタル人気だったんです。
300もデジタルだからね。
ちなみにデジタルって、液晶という意味じゃなくて、数字で現すものをいい、アナログとは、数値を別の単位や別の分量で現すことをいう。
たとえば棒線のグラフとか、円グラフとかはアナログ。
たとえば試合の得点を表示する点数盤はデジタル。
だから体育館にある、バレーボールとかのペラペラめくるあれはデジタルなわけ。
で、300はディスクデジタルというシステムのデジタルなのです。
そんな当時にただの三針でしかもグリーンじゃ、本当に苦労したものだよ。
しかもケースのカラーもちょっと黒より薄いガングレイで、かつガラスにもデザインいれていて、かつ、バックルもすべて特別なので、ほかのものに作り変えることできないし。
そんなモデルだったけど、人気が高くなるにつれて、なくなってしまい、いまや レアの筆頭 のようなご身分となっている。
そのイメージのカラーをと考えたのが、VIRUSモデル。
あれもちょっと自信なかったんだけど、思った以上の好評で、やっと全部できて、最終納品を5月に行った。
VIRUSはイメージ的なカラーとJUS02のときのような新しい試みというものだったが、今回のno,58は実はいくつものバリエーションを考えて、その中から全部のいいとこどりをして作ったものだ。
なんでVIRUSの話を出したかというと、実はこのno,58には、MAP部分がすべて蓄光式のルミノヴァを使った試作があって、それをやろうと思ったのは、なにを隠そう、VIRUSの成功だったわけです。
しかし、今回はそのルミノヴァはあえてやめて、JUS02のベーシックに戻ろうということになった。
このMAPは実は没ネタになっていたもので、急遽、復活したものだ。
2004年の4月から、昨年の8月のアテネオリンピックの頃にだしたいと思って、猛スピードでやってきたが、8月に間に合わないということで挫折してしまったんだな。僕は。急激にさめてしまった、彼は没寸前にあったわけです。
昨年末、オークションにJUS02がでていて、なんと8万円で落札された。
その後、香港のほうで10万円(日本円で)で落札されたりと、「なんで?」という驚きがあった。
うちの広報のトップが、実はコレ使っていて、「お前、それ、お客様でほしい人いるから売れよ」っていったりしたんだけど、本当に周りにもっている人、いない事実に気がついた。
そこで、この没ネタが復活した。
もちろんno,58とJUS02はまったくテイストが違う。
だって、JUS02は、本当にカッツ平野と話して、デザインテイストでテーマにしたのはスター・ウォーズの「ボバ・フェット」や、「猿の惑星」の昔の感覚の未来感なんで、どちらかというと、70'sな感じなわけですよ。
それに比べて、no,58は、今をベースにした、なんとなく未来感なんですね。
MAPをやらなかったのは、セイコーのアニエスbのまねっぽいなと思ったから。
でも、実はMAPはGSXのJUS02が先。しかも2年も。
no,58の話にうつると、特徴は「ファイブビートムーブメント」「12時位置のモニュメント」「ケースバックのレッドプリント」です。
「ファイブビートムーブメント」とは、一秒を5分割で運針する、いわゆる、10振動のオートマティックに近い動きを実現した「クォーツ」で、針の動きを見るとまさに自動巻き。
「ポール・スミス」ウォッチで人気のムーブメントをお借りしたわけです。
「12時位置のモニュメント」はこれは本当に自分もびっくりした。
というのは、●の位置が「日の丸」になったりするんだけど、あえてここは、僕は指定で、一分間に三回だけ赤くなるように、つまり0、20、40秒に赤くなるように設定したんだが、動いているのを見ると、めちゃくちゃ感動した。
よくある、なんかただ赤いのがフラーと動くのと違って、あえて赤い部分を長くして、白くなる瞬間を5秒程度にしたわけです。すると、赤くなっている部分が、トトトトトンと白くなる。言葉で表現するのは難しいから見てほしいのだけど、つまり、まったくものは違うけど、感覚的には飛行場のフライトインフォメーションのペラペラとめくれていくアレみたいな感覚かな。
できたらサイトでその動きを再現してみようと思う。
「レッドプリント」は、裏のケースにいれた赤いインクのこと。
これ本当に大変なんですよね。実は。
ということで、すごくきれいで使いやすくて、面白いモデルになっています。
GSXの本流ということだろうな。
雑誌の世界では最近コラボレートが多々取り上げられているが、本当のGSXはやはり、こういうベーシック。
GSXのファンにはやはりお勧めしたいモデルとなっている。
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